MOK Structural Design Unit

設計の特色木材調達から行う木造の家

木材調達から行う木造の家

「国産材は高い」「地域材(地元の木)は高い。」と言う人が多いので、逆にそんな人たちに質問をすることがあります。
「延床面積40坪、総工事費3,000万円の住宅で、構造材である土台、柱、梁の木材費はいくらだと思いますか? 地元の山で育った80年生の杉の丸太を製材してつくった構造材です。」
この質問に対して、「1,000万円くらいだと思います。」と言った人がいました。
その他の人たちも「500万円。」「600万円。」「800万円。」首をかしげながらも、こんな金額を答えてくれました。
正解は200万円ほど。1800㏄の車1台と同じ価格です。
「地域材は高い!」と言っていた人が、その日、乗ってきた車は、おそらく250万円くらいの国産車。数年でモデルチェンジする車のほうが、100年間もたせようとする家の、大事な骨格より高い値段なのです。

高度成長期に沢山の住宅をつくり経済発展を遂げた日本。経済発展のためには、速く安く、たくさんの家をつくる必要がありました。逆に、時間をかけて丁寧に木を育てる日本の林業では、その要望に応えることが出来ずに、輸入材(外材)に多くを頼ることになったのです。
安い外材でつくられた家を選ぶ人が多くなれば、日本の木は使われなくなり、それが日本の山をどんどん不健康にしていきました。使われないために、衰退する林業、衰退することで、森林の環境は悪化し、時には自然災害さえも引き起こすことになります。

「それではいけない!」
そんな思いではじめた「山と町をつなぐ家づくり」
それは、住まい手さんに 地域材を、直接、生産者から購入する方法です。
この方法は、木材の品質を私たちが確認し、管理して、最良な木材を、設計した家の構造材とすることを目的としています。
時には、住まい手さんも山や、製材所に同行して頂きます。
我が家の柱や梁がどこで生まれ、どこで育った樹なのか、そして、どのようにして山の樹木が、建築材料としての木材になるのかを、その眼で見て頂くことも、大切で価値あることだと思っています。

木材調達から行う木造の家